トキよ!大空へ [水のこと、環境のこと]
9月25日、歴史的な、そして新たなるチャレンジへの一歩が印されました。
トキ、野生復帰目指し放鳥
3年前、兵庫県豊岡市で始まったコウノトリの自然復帰計画が始まったのに続いて、今度はトキの試験放鳥が行われました。
多くの方がご存知のこととは思いますが・・・
おそらく今、私がこうして水や環境に関わる仕事をしているのも、この「トキ」にルーツがあるんだろうなぁ、と強く思っています。
小学生低学年ながら、カムバック・サーモンキャンペーンや火山活動など自然環境や自然科学に興味を抱く変な少年だったのですが、その際たるものが「トキ」のことでした。
年に数回、新聞で報道されるトキの記事をスクラップしたり、当時1,800円もした「朝日少年少女理科年鑑」を買ってもらったりと、今から考えても変な小学生だったと思います。
その少年が、昭和56年、あのときの一斉捕獲の衝撃的な映像・・・本当に涙ながらにニュースを見ました。
そしてその保護されたトキが1羽、1羽となくなっていき、最後に2003年に”キン”が亡くなってしまったあの日のことも、昨日のことのように思い出すことができます。
その後、中国からトキを借り受けたりしながら、長年、保護センターの中で繁殖が繰り返され、そしてついに27年ぶりにこの日を迎えたのでした。
まだ、"試験的な"放鳥という段階とは言え、一斉捕獲のニュースやキンの死亡のニュースから思うとまさか、もう二度と日本の空をトキが舞うことはないのではないかって思っていた当時からしたら、隔世の感すらあります。
そして放鳥から一週間が経った2日、8羽の居場所が確認されており、餌を啄ばむなのどの行動も確認されているとのことで、まずはひと安心ですね。
とはいえ、佐渡島にはすぐに厳しい冬もやってきます。そして活動範囲の広いトキが自然界で生きていくためには、多大なる地元の人たちの協力が必要となります。
トキがこのような状況にまで追い込まれてしまったのも、人間のエゴによるもの。そしてそれを人間の力で元に戻そうとしているのですから、人間はやっぱり"神"じゃありません、元に戻すためには莫大なお金と努力が必要です。トキのことを他人事なんて思わずに、特別なことなんてしなくたっていいんです、ただ一緒に感じたり、ちょっと関心を持ってもらえたらいいなぁと思っています。
試験放鳥から自然繁殖、そして完全に自然復帰となるためには、まだまだ乗り越えなくてはならない壁はたくさんあると思うのですが、温かく見守っていきましょう~
そして、いつかは"日本"という名前を持つ鳥、トキが特別天然記念物から普通にどこにでもいる鳥になる日が来ることを願っています。
トキ関連リンク集
こうやって時に関する情報が、インターネットで日々更新され、簡単に入手できるのもすごい進歩ですよね~
トキ、野生復帰目指し放鳥
3年前、兵庫県豊岡市で始まったコウノトリの自然復帰計画が始まったのに続いて、今度はトキの試験放鳥が行われました。
多くの方がご存知のこととは思いますが・・・
トキ(朱鷺) 豆知識 コウノトリ目・トキ科・トキ亜科 学名:Nipponia nippon 英名:Japanese Crested Ibis トキ(朱鷺、鴇、鵇、学名:Nipponia nippon、1871年、大英博物館が命名した)はコウノトリ目トキ科の鳥の一種。東アジアに広く分布していたが、19世紀後半から20世紀前半にかけて激減した。2008年8月現在、野生では中国の陝西省にのみ生息しており、中国と日本で人工繁殖が進められている。 1981年1月11日から1月23日にかけて、佐渡島に残された最後の野生のトキ5羽すべてが捕獲され、佐渡トキ保護センターにおいて、人工飼育下に移された。(センターで付けられた足輪の色から『アカ』『シロ』『ミドリ』『キイロ』『アオ』と命名される)その後、繁殖の試みが続けられたが全て失敗し、2003年10月10日朝、最後の日本産トキ(キン)の死亡が確認され、日本産のトキは絶滅した。ただし、生物学的にはまったく同一種である中国産のトキを用いて人工繁殖を行っているため、日本におけるトキの扱いは「絶滅」ではなく「野生絶滅」のままである。 引用(参考): Wikipedia |
おそらく今、私がこうして水や環境に関わる仕事をしているのも、この「トキ」にルーツがあるんだろうなぁ、と強く思っています。
小学生低学年ながら、カムバック・サーモンキャンペーンや火山活動など自然環境や自然科学に興味を抱く変な少年だったのですが、その際たるものが「トキ」のことでした。
年に数回、新聞で報道されるトキの記事をスクラップしたり、当時1,800円もした「朝日少年少女理科年鑑」を買ってもらったりと、今から考えても変な小学生だったと思います。
その少年が、昭和56年、あのときの一斉捕獲の衝撃的な映像・・・本当に涙ながらにニュースを見ました。
そしてその保護されたトキが1羽、1羽となくなっていき、最後に2003年に”キン”が亡くなってしまったあの日のことも、昨日のことのように思い出すことができます。
その後、中国からトキを借り受けたりしながら、長年、保護センターの中で繁殖が繰り返され、そしてついに27年ぶりにこの日を迎えたのでした。
まだ、"試験的な"放鳥という段階とは言え、一斉捕獲のニュースやキンの死亡のニュースから思うとまさか、もう二度と日本の空をトキが舞うことはないのではないかって思っていた当時からしたら、隔世の感すらあります。
そして放鳥から一週間が経った2日、8羽の居場所が確認されており、餌を啄ばむなのどの行動も確認されているとのことで、まずはひと安心ですね。
とはいえ、佐渡島にはすぐに厳しい冬もやってきます。そして活動範囲の広いトキが自然界で生きていくためには、多大なる地元の人たちの協力が必要となります。
トキがこのような状況にまで追い込まれてしまったのも、人間のエゴによるもの。そしてそれを人間の力で元に戻そうとしているのですから、人間はやっぱり"神"じゃありません、元に戻すためには莫大なお金と努力が必要です。トキのことを他人事なんて思わずに、特別なことなんてしなくたっていいんです、ただ一緒に感じたり、ちょっと関心を持ってもらえたらいいなぁと思っています。
試験放鳥から自然繁殖、そして完全に自然復帰となるためには、まだまだ乗り越えなくてはならない壁はたくさんあると思うのですが、温かく見守っていきましょう~
そして、いつかは"日本"という名前を持つ鳥、トキが特別天然記念物から普通にどこにでもいる鳥になる日が来ることを願っています。
トキ関連リンク集
- 佐渡トキ保護センター
センター内での繁殖の最新情報等が掲載されています。
- トキ募金
募金という協力の方法もあります!
- 放鳥トキ情報
- 野生復帰ステーション
目撃情報を入力することができます。
- 環境省トキ関連サイト
- 佐渡トキファンクラブ
入会・登録(無料)も可能です!
- トキの野生復帰連絡協議会
トキの自然復帰に関する関係団体で形成されているNPO
- 新潟日報トキ便り
さすが地元紙ですね素晴らしい写真、数々です。
こうやって時に関する情報が、インターネットで日々更新され、簡単に入手できるのもすごい進歩ですよね~
なんか、1日あいただけなのに、たくさん記事が・・・
そうそう、今日は清原の特番がありますよ。
私はなんと桑田、清原と同学年です。(としがばれる!!)
だからこの2人はリアルタイム。
とうとう、引退なんだなあ。そんな年なんだ。(また年っていっちゃった)
トキが全部死んでしまったときには私もショックを受けたのをおぼえています。
こんな風にして種がなくなってしまうなんて。
人がしていることは恐ろしいなあと思った瞬間でした。
今、沖縄でも多くの動物や鳥が被害を受けています。
そんなニュースを見るたびに寂しくなるんです。
by ちばおハム (2008-10-03 13:28)
ピヨコが小学生くらいの時は、トキは日本に3羽しかいないと聞いた気が・・・
そのトキが全部死んだニュース、これはよく覚えています。
やっぱりショックでしたね。
トキは日本人にとっては縁起の良い鳥ですもの。
自然に飛んでいる姿を見れる日が来て欲しいと願ってます☆
by ピヨコ (2008-10-04 12:51)
ちばおハムさん、コメント&nice!、ありがとうございました。
それからこのnice!がナント2000個目のキリ番nice!でした。いつも本当にありがとうございます。
ちばおハムさんはKK世代なんですね~、私はそのちょっと下です(^^)
沖縄には同じようにヤンバルクイナがいますね!あの世界の大発見(←これも小学生だった!)すごく衝撃を持って見たのを覚えています。でも、最近の交通事故やマングースの事件の記事を見るとかなり心配になりますよね。。。
人が招いたことなんだから、人の手で早く鳥や動物が安心して暮らせる環境を作って欲しいものです。
by seiji (2008-10-04 13:02)
ピヨコさん、コメント&nice!、ありがとうございました。
3羽ってことは既に「カゴの鳥」になった後ってことですよね~
やっぱり同じことを繰り返しちゃいけないと思うし、元に戻せるものは英知を結集して戻して欲しいですよね。
そしてこの日本の経験を中国やこれから発展する国に伝えていかなくちゃ、いけないですよね!
by seiji (2008-10-04 13:06)
その頃って、三宅島噴火があった?
トキの捕獲は記憶にない、ぼーっとした子供だったのかしら?
気がついたら、捕獲後だった・・・。
いろんな所で、絶滅危機動物の保護をしてますよね。アフリカもしかり。
人間のエゴで、野生を崩すのは、どうなんでしょうね。
by どらっち (2008-10-04 18:56)
すごい試みですねぇ!
トキってかなり昔に絶滅していたかと思ってましたよ
2003年だったですね(^^;
by いとお (2008-10-05 00:08)
どらっちさん、コメント&nice!、ありがとうございました。
三宅島の噴火はトキの一斉捕獲の2年後、1983年ですね・・・そういえばこれも結構大きな自然現象でした!
アフリカの動物たちは、たぶんこれからアフリカの国が経済成長をするようになると彼らの棲み処が影響を受けるようになるんだと思います。
こういう日本の悪い経験も是非とも伝えていかなくてはなりませんね~
いとおさん、コメント&nice!、ありがとうございました。
まあ、絶滅と言っても、中国にいるトキも生物学遺伝子学上は全く同じ種類の鳥だそうですから、完全な絶滅ではないんですけどね・・・
でもやっぱり日本産のトキがいなくなってしまったことには心を痛めましたよね・・・
この試験放鳥がうまくいってほしいものです。
by seiji (2008-10-05 11:24)